日比谷・内幸町の再開発計画と、日比谷公園の再生整備計画とは一連で行われ
るにも関わらず、その全貌が不明なままです。
しかし日比谷・内幸町の再開発計画はどんどん進んでいます。
超巨大な3棟の超高層ビルはミッドタウン日比谷ともども、きっと日比谷公園を威圧するような感じになってくるでしょう。
静かで落ち着いた公園とはだんだんかけ離れた環境になってしまうことになるでしょう。
有楽町~日比谷公園までのペデデッキ計画もますます、日比谷公園の雰囲気を変えることとなりますね。
高架の構造物を作ると、その下は暗く緑もなく日も当たらずジメジメして、環境悪化が懸念されます。
写真は日比谷ミッドタウンビルに既に作られている、デッキの出入り口らしきものです。
なぜ都民に説明がないまま、民間商業ビルに接続部があるのでしょうか??
日比谷公園には多くの思い出を胸に秘めたファンが東京中にいます。実は東京だけではなく全国、世界に広がっています。具体的には、日比谷公園に200基以上ある「思い出ベンチ」には日比谷公園に対する熱い、あるいはほのぼのとした思い出を抱いていらっしゃる方がたくさんおいでになることを証明しています。背もたれのプレートにその文面(ショートメッセージ)が1基に1枚貼付されています。これらは今から20年前、日比谷公園開園100年記念で計画されたこの「思い出ベンチ」を15万円、20万円という高額でのご寄付をされた方々の美しい言葉なのです。このような熱心な日比谷公園ファンのお気持ちは、「緑」と「水」と、さわやかな「小音楽堂」の都民コンサートのような、歴史ある従来の落ち着いた環境をこよなく愛していました。本多静六博士始め多くの専門家が取り組んだ歴史に残る日比谷公園を超巨大イベント公園に改造すべきではありません。そもそも、日比谷公園は「空き地」ではありません。貴重すぎる都心のオアシスなのです。「鳥」や「魚」、「昆虫」たちも「緑」豊かな都心のオアシスをこのままにしてほしいと、きっと望んでいることでしょう。声には出していませんが、周辺に勤務されている方々も、この「オアシス」のありがたさを十二分に満喫していることでしょう。